器のこと

昨日の朝、お気に入りの器を割ってしまいました。

 

この器は5年程前に愛媛県の砥部で買った物で、たしか陶芸センターで見つけた「ひとし窯」の中碗。

砥部焼きと言えばやや厚手の白磁に、呉須と呼ばれる薄い藍色の手書きの図案が特徴で、今治の旦那の実家でも普段使いとして使われている丈夫な器が一般的。

素敵なのだが、私の趣味とはちょっと違うものが多く、なかなか欲しい物が見つからない事の方が多かったりするのですが、このひとし窯のお皿は一目惚れして購入した器です。

 

砥部には沢山の窯や作家の工房があり、街道沿いには大型バスも入れるような駐車場を完備した所が多く、古くからある小さな窯は車が一台やっと通れるような焼き物小道のような奥まった所にあります。そして若手の作家の工房やギャラリーはその先の小さな山の上にある新興住宅地のような場所にいくつか並んでいるので、下に車を止めて散策するにはもってこいのロケーションです。

 

ひとし窯もその山の上に工房を構えており、その日も思いつきで訪ねてみたのですが、あいにく留守でお会いすることはできませんでした。

(その後も2回程訪ねてみましたが平日だったこともあり、いずれも留守)

 

作家さんに会うと、その器に物語が生まれ、料理を盛る楽しみがぐっと増すように思います。

 

 

窯をまわるのが大好きで、今までにも益子、丹波、大谷、瀬戸、湯町、出西、小鹿田などいろんな窯元を巡りました。

その中でもお気に入りは益子と丹波、そして小鹿田。

小鹿田は大分県の山の中にあるので、気軽に行く事が出来ないのが残念ですが、今年はまた行こう!と密かに計画中です。

 

 

仕事柄沢山の器を持っているけれど、実際に普段よく使う物は限られていて、今回割れてしまったひとし窯の中碗もその一つでした。

なのですごく残念。

叔母に頼んで金つぎをしてもらおうかとも考えていますが、ちょっと大きな器なので大変なのかな〜。

 

物に物語をつけるとその愛着度がぐっと増すように思います。

大切にする気持ちってそういう所から生まれるのではないかな?そんな事を思いながら今一度食器棚の中を見返してそのもの語りを思い返してみようと思ったのでした。